日本文化:エンターテインメント

日本社会の目まぐるしい変化の歴史を考えれば、日本に豊かな文化や伝統芸能があることも当然と言えます。笑いあふれる漫才から洗練された華やかな歌舞伎の舞台まで、誰もが楽しめる多様性があります。

漫才

1000年代に登場した日本の古典的なコメディですが、現在の形式になったのは第二次世界大戦後でした。西洋における「おかしな男と普通の男」、つまりボケとツッコミの2人で行われます。ボケが馬鹿げたことを言い、ツッコミが文字通り冷静にツッコミを入れ、ボケの馬鹿さ加減を強調します。舞台では小道具は使いません。

日本で最も有名かつ人気の漫才コンビである「ダウンタウン」は、1980年代と90年代を席巻しました。漫才におけるユーモアは文化的な言及、日本のギャグ、日本語それ自体を活かすものなので、外国人が理解するのは難しいかもしれません。

落語

1人の演者が舞台中央に座って演じる芸能で、扇子と手ぬぐいだけを使って物語を語り(演者1人が全ての役をこなします)、最後にオチが付きます。落語が登場したのは1700年代後半で、明治時代(1800年代後半から1900年代前半)が人気のピークでした。

盆踊り

本来は死者を供養するための祭りおよび踊りです。宗教的な重要性は時と共に薄れ、夏を祝う行事、一般大衆の娯楽としての意味合いが強まっていきました(西洋のクリスマスと立ち位置が似ていますね)。

盆踊りは、地域ごとに踊りと音楽が異なります。四国の「阿波おどり」、北海道の「ソーラン節」、関西地域の「河内音頭」などがあります。

踊りには種類がありますが、中央に木製のやぐらを立て、音楽を演奏しながら踊り手が時計回りに回りながら踊るという点は共通しています。そして大衆はやぐらの周りを囲んで踊ります。

よさこい

夜さり来い(夜にいらっしゃい)という古語が変化したよさこいは四国が発祥の地であり、短時間で終わる激しくスリリングな夜の歌と踊りです。今では全国各都市で一般的に行われる夏の娯楽であり、学校ではよさこいチームが作られ、祭りでパフォーマンスを披露します。

よさこいでは西洋と東洋のフュージョン音楽が使われるのが一般的で、シンセサイザーやエレクトリックベース、ギターと、三味線や尺八、太鼓といった伝統楽器が使われます。音楽はテンポが速くエネルギッシュです。生き生きとして音楽に加え、パフォーマーたちは明るい色の伝統的な衣装を着用します。

日本の伝統的な舞台芸能で、1300年代に誕生し、700年後の現在も演じられています。何枚ものはおりとお面を被った主人公の姿は、すぐに分かります。能という形式には非常に厳格な決まりごとがあり、そこから様々に派生した芸術が生まれましたが、能自体はその形式を維持しています。